作品データ
DMMブックスの小説(ミステリー・サスペンス)。著者は金子玲介。価格1881円、2024年5月14日配信。第65回メフィスト賞を受賞した、著者のデビュー作です。
どんな作品か
人気者だったクラスメイト・山田が、夏休みのあいだに突然この世を去ってしまう。ところが二学期の初日、教室のスピーカーから、なぜか山田の声だけが聞こえてくる——。姿を失った山田と、残されたクラスメイトたちのやりとりを軸に進む、青春群像小説です。喪失と再会という不思議な状況を、ユーモアと切なさの両方でとらえています。
読みどころ
声だけになった山田と教室の面々が交わす、軽妙でおかしみのある会話が物語を引っ張ります。笑いのなかにふと大切な人を失った痛みがにじみ、読み進めるほどに登場人物一人ひとりの心が立ち上がってくる構成が魅力です。奇抜な設定を青春小説として着地させる筆致が高く評価されました。
こんな人に
風変わりな設定の青春小説や、笑って泣ける学園ものが好きな方に。