作品データ
DMMブックスの小説(ヒューマンドラマ)。著者は一穂ミチ。価格825円、2023年10月13日配信。直木賞候補・吉川英治文学新人賞受賞作。
どんな作品か
家族や身近な人間関係の中で起きる、小さくも切実な出来事を描いた連作短編集です。子を望む夫婦、きょうだい、隣人、加害と被害——それぞれの「小さな世界」で人々が抱える秘密や葛藤が、静かに、しかし鮮やかに描かれます。一話ごとに異なる人生をのぞき込むような読み心地の一冊です。
読みどころ
何気ない日常の底に潜む感情を、精緻な筆致ですくい上げる描写力が際立ちます。予想を裏切る展開もありながら、読後には人の弱さや優しさへのまなざしが残ります。短編それぞれの完成度が高く、幅広い読者から支持を集めた一穂ミチの代表作です。
こんな人に
心に沁みる人間ドラマの短編が好きな方、評価の高い連作集を読みたい方におすすめです。