作品データ
区分: 一般ノベル / 著者: 町田康 / 価格: 2508円 / 配信日: 2023-04-25
どんな作品か
日本最古の歴史書『古事記』を、独特の饒舌な文体で知られる町田康が現代の口語で語り直した一冊である。神々の物語や国生みの神話を、原典の格調を保ちながらも生き生きとした語り口に置き換えている。硬い古典として敬遠されがちな古事記を、著者ならではのリズムで蘇らせようとする試みになっている。町田康ならではの脱力感とスピード感のある文体が、神話特有の荒唐無稽なエピソードとよく噛み合っている。
読みどころ
古典の堅苦しさを崩しつつも内容には忠実に迫る、著者ならではの言葉づかいの妙が最大の読みどころである。声に出して読みたくなるようなリズム感も特徴となっており、神話の荒唐無稽さや人間臭さがくっきりと浮かび上がる語り口も見どころとなっている。
こんな人に
古事記に関心はあるが原文や現代語訳の硬さに抵抗がある人、著者の文体を楽しみたい人に向く一冊である。著者の他の小説やエッセイに親しんできた読者であれば、より一層楽しめる。