作品データ
DMMブックスの小説(ミステリー・サスペンス)。著者は中山七里。585円・2023年2月15日配信。『贖罪の奏鳴曲』に始まる弁護士・御子柴礼司シリーズの一作です。
どんな作品か
少年時代に重い罪を犯した過去を持つ弁護士・御子柴礼司を主人公とするシリーズです。今作では、匿名の呼びかけに応じた大量の懲戒請求が事務所に届き、その対応に追われるさなかに事件が起こります。事務員の洋子が殺人の容疑をかけられ、御子柴は身内のために弁護に立つことになります。
読みどころ
高額な報酬を要求し、依頼人にも容赦のない御子柴が、今回は事務所の人間のために動くという構図が読みどころです。法廷でのやり取りと捜査側との駆け引きが交互に進み、手続きの細部がそのまま物語の推進力になっています。人物の内面を語りすぎず、行動と発言だけで人柄を示していく書き方も特徴です。
こんな人に
弁護士が主役のリーガルミステリーが好きな人、癖のある主人公を追いかけるシリーズものを読みたい人に。