作品データ
DMMブックスの実用書(人間関係・自己啓発)。著者はピエール・バイヤール、訳は大浦康介。価格1023円、2023年9月22日配信。フランスの文学者による、読書をめぐるユニークな論考。
どんな作品か
文学教授であり精神分析家でもある著者が、「本を読む」とはどういうことかを、逆説を交えて問い直す一冊。全部を読み通していない本と、どう向き合い、どう語るか――「未読」の書物との付き合い方を、さまざまな作品を引きながら大胆に論じていく。挑発的なタイトルに込められた、真面目な読書論だ。
読みどころ
「読んだ/読んでいない」を単純に二分せず、ざっと目を通した本、内容を忘れた本など、読書のグラデーションを捉え直す視点が刺激的。ウィットに富んだ語り口で、本と自分との関係を軽やかに考え直させてくれる。
こんな人に
読書のあり方を問い直したい人や、知的で逆説的なエッセイを楽しみたい人におすすめ。