作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は窪美澄。価格1496円、2022年12月19日配信。『夜に星を放つ』で直木賞を受賞した著者の作品。
どんな作品か
都心の古い団地で、五歳上の姉と暮らす少女みかげが主人公。父とは死別し、母は家を出たまま。喘息を抱え、高校でのいじめから定時制へ移った彼女は、未来に希望を持てずにいる。そんな彼女の前に、団地の警備員を名乗る風変わりな老人が現れる。生きづらさを抱えた少女の日々を見つめる物語だ。
読みどころ
「生」と「死」の時刻をタイトルに掲げ、心の際を丁寧にたどっていく筆致が印象的。人と人の縁がもたらす温もりや、かろうじて今日を越えていく感覚を、喪失と再生を描いてきた窪美澄が静かに紡ぐ。
こんな人に
生きづらさに寄り添う物語や、人の縁とぬくもりを描いた文学作品を求める人に。