作品データ
- 区分: 一般実用(書籍) / 経営- 著者: 沼上幹- 価格: 946円- 配信日: 2016-03-03
どんな作品か
経営学者・沼上幹による組織論の定番書である。奇抜な流行論を追うのではなく、官僚制組織の基本をきちんと機能させることこそが健全な経営の土台だと説く。組織設計の原理原則から、組織が内側から蝕まれていく病理まで、企業組織の「当たり前」を理詰めで解き明かしていく。
読みどころ
前半で分業と調整という組織設計の基礎を押さえたうえで、後半では組織の腐り方に踏み込む構成が秀逸である。声の大きい社内の「フリーライダー」や、決められない組織の力学など、多くの働き手が思い当たる現象を理論の言葉で説明してくれるため、納得感が強い。新書サイズながら本格的な組織論の入門として読める密度がある。
こんな人に
管理職やリーダーとして組織運営に悩む人、自社の意思決定の遅さや停滞感の正体を知りたい人に向く。流行のビジネス書に物足りなさを感じる読者にこそ薦めたい一冊である。