作品データ
DMMブックスの小説(ミステリー・サスペンス)。著者は貫井徳郎。1,899円・2025年6月12日配信。2025年に東京創元社から刊行された長編ミステリです。
どんな作品か
インターナショナルスクールで出会い、二十年以上の付き合いを続けてきた五人の男女が、葉山の別荘で旧交を温める夜から物語が始まります。深夜、そのうちの一人が頭から血を流して倒れているのが見つかり、別の一人が自ら罪を認めます。残された三人から話を聞いていくと、同じ夜の出来事についての証言が少しずつ食い違っていきます。
読みどころ
複数の語りを重ねて事件像を組み立てていく構成で、誰の言葉をどこまで信じるかを読者自身が判断しながら読み進めることになります。長い付き合いのなかで溜まってきた五人それぞれの思惑が、証言の細部からにじみ出てくる書き方が持ち味です。
こんな人に
証言が食い違う多視点のミステリが好きな人、人間関係の機微を描く犯罪小説を読みたい人に。