作品データ
DMMブックスの一般ノベル(日本文学、ミステリー・サスペンス)。著者は今村昌弘。価格1799円、2024年6月28日配信。東京創元社刊の連作短編集です。
どんな作品か
『屍人荘の殺人』へと連なるシリーズの前日譚にあたる作品。神紅大学ミステリ愛好会の会長・明智恭介が、小説の名探偵に憧れて自ら事件を探し歩く姿を、書き下ろしを含む全五編で描きます。サークル棟の盗難騒ぎ、商店街の噂、試験問題漏洩事件など、身近な謎が題材です。
読みどころ
明智と葉村のコンビが日常のなかの謎に挑む、ユーモラスで軽快な連作。一編ごとにコンパクトながら、伏線の張り方や推理の切れ味はしっかりと本格ミステリの手応えがあります。シリーズ既読者には人物の背景を知る楽しみ、初読者には入り口としての読みやすさがあります。
こんな人に
日常の謎を扱う軽妙な本格ミステリが好きな人、今村作品のシリーズを掘り下げたい人におすすめです。