作品データ
DMMブックスの一般ノベル(ミステリー・サスペンス)。著者は加納朋子。価格440円、2016年1月30日配信。
どんな作品か
加納朋子の代表作として知られる「駒子シリーズ」に連なる作品です。短大生の入江駒子を主人公に、日々の暮らしのなかに潜むささやかな謎を解き明かしていく、いわゆる「日常の謎」を描くミステリの系譜に位置づけられます。事件らしい事件が起きなくても、身近な違和感から物語が立ち上がっていきます。
読みどころ
派手なトリックよりも、人の心の機微や日常のあたたかさをすくい取る筆致が魅力です。手紙のやり取りや周囲の人々との関わりを通して、謎とやさしさが少しずつ重なっていきます。読み終えたあとにほっとする、加納作品らしい読み心地が楽しめます。
こんな人に
殺伐としない穏やかなミステリや、日常のなかの謎解きが好きな人におすすめの一冊です。