作品データ
DMMブックスの小説(日本文学/海外文学)。著者はアゴタ・クリストフ、訳は堀茂樹。価格1320円、2016年1月30日配信。
どんな作品か
『悪童日記』『ふたりの証拠』に続く三部作の完結編です。それまで語られてきた双子と若者の物語が、新たな視点から捉え直され、これまでの記述との関係が問い直されていきます。乾いた文体で戦争と離散の時代を描き続けたアゴタ・クリストフが、三部作全体を締めくくる一作です。
読みどころ
前二作を読んできた読者ほど深く味わえる、記憶と語りをめぐる構成の妙が最大の見どころです。何が真実で何が虚構なのか、その境界を静かに揺さぶる筆致に引き込まれます。三部作を通読することで浮かび上がる大きな問いが胸に残ります。
こんな人に
三部作をここまで読み進めてきた方、記憶や真実をめぐる文学に関心のある方におすすめです。