作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は奥田英朗。805円・2017年4月11日配信。2014年刊行の長編で、2016年に広末涼子・内田有紀の主演でテレビドラマ化されました。
どんな作品か
百貨店の外商部で働く直美と、大学時代からの親友で専業主婦の加奈子。加奈子は銀行員の夫から日常的に暴力を受けており、追い詰められていく姿を見かねた直美は、二人だけの計画を口にします。友人同士の結びつきが共犯関係へと変わり、日常のすぐ隣にあった一線を越えていく物語です。
読みどころ
奥田英朗らしく、緊迫した心理と、それを取り巻く職場や家族の生活とが並行して緻密に書かれています。計画が進むほどに生まれる小さなほころびが緊張を高め、頁をめくる手が速くなります。女性二人の友情と、そこに生じていくずれの描き方にも読み応えがあります。
こんな人に
息を詰めて読むクライムサスペンスが好きな人、追い詰められた人間の心理を描く小説を求めている人に。