作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は中村文則。価格480円、2016年4月15日配信。映画化もされた、緊張感のある心理サスペンスです。
どんな作品か
盲目の女性が焼死した事件と、その容疑者とされる写真家をめぐって、一人のライターが取材を進めていく物語です。事件の真相を追ううちに、関係者たちの語る言葉や過去が少しずつ姿を現し、読み手は物語の奥へと引き込まれていきます。
読みどころ
断片的な資料や証言を組み合わせて構成される凝った語りの形式が、読み進めるほどに緊張を高めていきます。人間の心の闇や執着を見つめる中村文則ならではの筆致で、先の読めない展開が続きます。一気に読ませる構築美が光る一作です。
こんな人に
仕掛けのある心理サスペンスを味わいたい人、映画の原作小説を読みたい人におすすめです。