作品データ
DMMブックスの実用書(教育)。著者は森博嗣。982円・2016年1月30日配信。幻冬舎新書として刊行された一冊です。
どんな作品か
小説家であり工学者でもある著者が、孤独という言葉のとらえ方を問い直したエッセイです。孤独は避けるべき不幸だという前提をいったん疑い、寂しさがどこから生まれるのか、人はなぜそれを恐れるのかを順に解きほぐしていきます。人づきあいの多さで人生の充実を測る風潮への、静かな異議申し立てでもあります。
読みどころ
理屈を積み上げる書き方で、感情論に流れずに話が進みます。孤独を礼賛するのでも否定するのでもなく、そこから何が生まれるのかに目を向ける視点が一貫しています。人といることに疲れたときに読むと、自分の考えを整理する手がかりになります。
こんな人に
一人でいる時間を肯定したい人、森博嗣のエッセイの語り口が好きな人に。