作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は中山七里。847円・2016年1月30日配信。『さよならドビュッシー』などで知られる著者によるサスペンス長編です。
どんな作品か
埼玉の山中でばらばらの遺体が見つかるところから物語は動き出します。被害者は近くの製薬会社に勤める研究員で、県警の刑事・牧原が捜査に乗り出します。同じ頃、乳児の連れ去りや繁華街での無差別事件が相次ぎ、一見つながりのない出来事が少しずつ一本の線へ寄っていきます。
読みどころ
猟奇的な事件の連鎖を追う筋立てと、刑事自身が抱えてきた過去の傷とが並行して描かれ、捜査が進むほど個人的な物語の色が濃くなっていきます。薬物にまつわる設定を織り込むことで、恐怖に現実味が与えられています。視点が切り替わりながら先の読めない展開が続く構成です。
こんな人に
仕掛けのあるサスペンスが好きな人、猟奇性の強いミステリを読み慣れている人に。