作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は山内マリコ。価格617円・2016-01-30配信。地方都市に生きる若者たちを描いた連作短編集です。
どんな作品か
どこにでもありそうな地方の街を舞台に、そこに暮らす、あるいはそこを出ていった若者たちの日常や心情を、複数の短編でつづった作品です。ショッピングモールや幹線道路沿いの風景といった「地方あるある」を背景に、退屈や閉塞感、それでも消えないささやかな希望が描かれます。のちに映画化もされました。
読みどころ
ゆるやかにつながる短編が織りなす群像劇の形をとり、登場人物たちの人生が思わぬところで交差していく構成が魅力です。都会でも田舎でもない「地元」で生きることのリアルを、共感を呼ぶ筆致ですくい取っています。等身大の切実さとほろ苦さが胸に残ります。
こんな人に
地方や地元というテーマに心当たりがある人、共感型の現代小説や連作短編が好きな人におすすめです。