作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は吉田修一。価格658円、2016年6月27日配信。のちに映画化された作品。
どんな作品か
一つの部屋で共同生活を送る若者たちの日常を描いた群像劇です。年齢も職業もばらばらな住人たちが、互いに深く踏み込まないルールのもとで暮らす様子が、章ごとに異なる人物の視点から語られます。穏やかに見える共同生活の内側に、少しずつ違和感が差し込んでいきます。
読みどころ
何気ない日常会話やルームシェアの空気感を軽やかに描きながら、その裏に潜むものへと読者を導く構成が巧みです。人と人が「わかり合っている」と思い込むことの危うさを、静かに突きつけてきます。都会に生きる若者たちのリアルな距離感も見どころです。
こんな人に
群像劇や、後味に余韻の残る物語が好きな人におすすめです。