作品データ
DMMブックスの小説(映画化・ドラマ化・実写化)。著者さだまさし、価格826円・2016-01-30配信。歌手・シンガーソングライターとして知られるさだまさしの短編集で、表題作ほか複数の物語を収める。
どんな作品か
表題作「解夏」は、目の病を得て少しずつ視力を失っていく男が、故郷・長崎へ戻り、失明までの時間を見つめる物語。喪失と向き合いながらも、支えてくれる人々との絆が静かに描かれる。人の生と死、家族や恋人への想いをテーマにした人情味あふれる作品が収められている。
読みどころ
音楽家らしい情感豊かな文体で、長崎の風景や登場人物の心情が丁寧に綴られる。避けられない別れや病を前にした人間の弱さと強さを、押しつけがましくない筆致で描き出す。表題作は映画化もされ、原作の持つ静かな余韻が広く親しまれた。
こんな人に
喪失と再生をめぐる人情ドラマが好きな方、さだまさしの世界観に触れたい方におすすめの一冊です。