作品データ
DMMブックスの小説(ギャグ・コメディ)。著者は奥田英朗。価格627円、2016年6月27日配信。都会の片隅で生きる人々を描いた連作短編集です。
どんな作品か
タイトルの「ララピポ」は「a lot of people」がなまったもの。フリーライター、スカウトマン、主婦など、うだつの上がらない人々や欲望に振り回される人々が登場し、彼らの人生がゆるやかにつながっていく群像劇です。それぞれが情けなくも滑稽な日常を送っています。
読みどころ
人間のみっともなさや欲望を、突き放しつつも笑いに昇華させる奥田英朗ならではの筆致が冴えます。登場人物たちが章をまたいで思わぬ形でつながる構成も巧みで、読み進めるほど世界が立体的に見えてきます。ブラックユーモアたっぷりの一作です。
こんな人に
毒のあるコメディ、人間の裏側を描く群像劇が好きな方におすすめです。