作品データ
DMMブックスの小説(日本文学 / ファンタジー)。著者は津村記久子、版元は毎日新聞出版。価格880円、2026年6月1日配信。「水車小屋のネネ【毎日文庫】」として文庫化された一冊。
どんな作品か
津村記久子による長編小説。年の離れた姉妹が身を寄せた土地での暮らしを軸に、そばに居合わせる人々や、言葉を話す鳥ネネとの関わりを、長い歳月をかけてたどっていく。事件の派手さよりも、日々の労働や食事、他者との細やかなやり取りの積み重ねを大切に描く。
読みどころ
時間の流れとともに登場人物が年を重ね、関係が静かに変化していく構成。誰かが誰かを気にかける小さな行為が連なり、生活そのものの手ざわりが立ち上がってくる。穏やかな筆致のなかに確かな芯がある。
こんな人に
派手な展開よりも、暮らしと人のつながりをじっくり描く小説を好む読者に。長い時間の物語を味わいたい人にも。