作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は原田マハ。638円・2015年10月8日配信。2015年に大九明子監督で映画化された、1980年の岡山を舞台とする長編です。
どんな作品か
東京から岡山の女子高に転校してきた鮎子は、なかなかクラスに馴染めずにいましたが、武美という同級生とだけは打ち解けていきます。濃密だった二人の時間は、あるできごとをきっかけに途切れてしまいます。それから三十年、大人になった鮎子が岡山を訪れ、再び武美と向き合うところから物語は動き出します。
読みどころ
「でーれー」は岡山の言葉で「すごく」を意味し、その方言のやりとりが十代の空気をそのまま運んできます。高校時代と現在を行き来しながら、当時は分からなかった相手の事情が少しずつ見えてくる構成です。著者自身が岡山で過ごした高校時代が下敷きにあり、細部に実感がこもっています。
こんな人に
少女時代の友情を描いた物語が好きな人、時を隔てた再会の物語に心を動かされたい人に。