作品データ
DMMブックスの一般ノベル。著者は平野啓一郎。価格881円、2021年5月26日配信。近未来を舞台にした長編小説です。
どんな作品か
テクノロジーがさらに進んだ近未来の日本を舞台に、突然亡くなった母の「本当の心」を知りたいと願う青年を描いた長編小説です。故人の人格を再現する仮想の存在(ヴァーチャル・フィギュア)を作り上げた主人公が、母の生前の思いや、自分の知らなかった一面と向き合っていきます。生と死、そして「人の心とは何か」を問いかける物語です。
読みどころ
死者を仮想空間によみがえらせるという設定を通して、記憶や愛情、家族の関係を静かに掘り下げていく点が読みどころです。格差や労働、テクノロジーと人間の関わりといった現代的なテーマを織り込みながら、母の「本心」を求める主人公の内面が丁寧に描かれます。
こんな人に
平野啓一郎の思索的な文学が好きな方、近未来を通して人間の心を考える物語を求める方におすすめです。