作品データ
DMMブックスの一般ノベル([日本文学])。著者は辻村深月。価格616円・2018-08-24配信。
どんな作品か
幅広い作風で読者を惹きつける辻村深月による、怖さを軸にした連作短編集です。子どもの目線や、家族のあいだにひそむ気配など、日常のすぐそばにある「こわいもの」をすくい取った物語が並びます。はっきりとした恐怖から、じわりと後を引く不安まで、さまざまな味わいの短編が収められています。
読みどころ
派手なホラーではなく、身近な生活のなかにふと忍び込む違和感を描くのが本作の持ち味です。辻村作品らしい人の心の機微が随所に生き、こわさの奥に切なさや温かさがにじみます。短い物語ごとに雰囲気が変わるため、少しずつ読み進めても楽しめる構成になっています。
こんな人に
日常に潜む怪しさを描いた物語が好きな方、辻村深月のさまざまな一面を味わいたい方におすすめです。