作品データ
DMMブックスの小説(ホラー・都市伝説)。著者は櫛木理宇、イラストはヤマウチシズ。715円・2016年5月20日配信。第19回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞したシリーズ第1作で、2016年に実写映画化されています。
どんな作品か
幽霊が視えてしまう体質の大学生・八神森司が、想いを寄せるこよみに誘われるまま、オカルト研究会に足を踏み入れるところから始まります。研究会には個性の強い先輩たちが揃っており、持ち込まれる心霊がらみの相談を調べていくことになります。怖さと大学生活の空気を並べて描く、連作形式のシリーズです。
読みどころ
怪異の場面はしっかり不気味な一方、部室での軽妙なやり取りが緩衝材になっていて読みやすい作りです。森司の及び腰な性格が語りに愛嬌を与えており、恋愛未満の距離感も物語を引っ張ります。ホラーが苦手な人でも手に取りやすい、青春ミステリ寄りの味わいがあります。
こんな人に
怖さと笑いが同居する学園オカルトものを探している人、長く読めるシリーズを始めたい人に。