作品データ
DMMブックスの小説(ホラー・都市伝説/ファンタジー)。著者は恒川光太郎。価格275円、2016年5月20日配信。日本ホラー小説大賞を受賞したデビュー作で、表題作ほかを収めた作品集です。
どんな作品か
何でも売っているが、決して人間の来てはいけない「夜市」。そこに足を踏み入れた者たちをめぐる、幻想的で少し怖い物語が綴られます。異界と現実がやわらかく地続きになった世界で、人の欲望や後悔が静かに浮かび上がってきます。
読みどころ
恐怖よりも切なさや郷愁を残す、独特の作風が魅力です。緻密に描かれた異界の情景は美しく、どこか懐かしさすら覚えます。恒川光太郎という書き手の原点にして、その世界観を存分に味わえる一冊。併録作もあわせて幻想の余韻に浸れます。
こんな人に
怖さより幻想味を求める人、異界を舞台にした叙情的な物語が好きな人におすすめです。