作品データ
区分: 一般ノベル / 著者: 川端康成 / 価格: 396円 / 配信日: 2016-05-20
どんな作品か
ノーベル文学賞を受賞した川端康成の代表作である。都会から雪深い温泉町を訪れる島村と、その地で芸者として生きる駒子との、結ばれることのない関係が描かれる。二人の関係に加え、もう一人の女性・葉子の存在が物語に陰影を与えている。四季折々の情景描写を通じて、登場人物たちの心情が静かに映し出されていく作りになっている。
読みどころ
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」に始まる、研ぎ澄まされた美文が最大の魅力である。移ろいゆく駒子の心情と、それに距離を置き続ける島村との温度差にも見応えがある。雪国という土地の静けさが、二人の関係の儚さを一層際立たせている。簡潔でありながら余情を残す文章表現の一つひとつを、じっくりと味わうことができる。
こんな人に
日本近代文学の古典に触れたい読者、透明感のある文体を味わいたい読者に向く。美しい日本語の文章そのものを味わいたい読者にも合う。短い時間で読める文学作品を求める読者にも向く。