作品データ
区分: 一般ノベル / 著者: 初野晴 / 価格: 759円 / 配信日: 2016-05-20
どんな作品か
「退出ゲーム」シリーズなどで知られる初野晴による長編小説で、日常の謎とSF的な発想を組み合わせた作風を持ち味とする著者の一冊である。本作もその作風を踏襲し、著者独自の設定のもとでミステリーとしての謎解きが展開される構成になっている。人の生死や記憶といった重いテーマを、抑えた筆致で扱っている点も著者らしい特徴といえる。
読みどころ
ミステリーとしての緻密な構成力とSF的な想像力を両立させる著者ならではの持ち味が随所ににじむ点が読みどころである。丁寧な伏線の張り方や、日常の違和感を少しずつ積み上げていく語り口も著者作品に共通する特徴として本作にも生かされている。派手などんでん返しよりも、じわりと納得させる論理の積み上げ方も本作の魅力である。
こんな人に
本格的な謎解きと独特の世界観設定を両立したミステリーを読みたい人に向いている。SFとミステリーの融合を楽しみたい読者にも合う一冊である。