作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は『対岸の彼女』『紙の月』などで知られる角田光代。価格671円・2016年5月20日配信。
どんな作品か
地方の温泉町で育った女性が、幸せを求めて上京し、恋を重ねながら生きていく姿を追った長編。うまくいかない恋愛や、思い通りにならない日々を繰り返しながら、彼女は自分の居場所と幸福を探し続ける。ひとりの女性の長い時間を通して、「幸せとは何か」を静かに見つめる。
読みどころ
きらびやかな成功物語ではなく、迷いや失敗を抱えたままの等身大の生き方を描くのが角田光代の真骨頂。読者は主人公の選択に共感したり、もどかしさを覚えたりしながら、いつしか自分自身の人生を重ねてしまう。淡々とした筆致に宿るリアリティが胸を打つ。
こんな人に
恋や生き方に迷った経験のある人、等身大の女性を描く現代小説が好きな人に。角田光代の初期作にふれたい読者にもおすすめ。