作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は法月綸太郎。814円・2016年5月20日配信。第5回本格ミステリ大賞を受賞した長編で、構想に長い年月をかけた作品として知られています。
どんな作品か
著名な彫刻家・川島伊作が病で世を去ります。彼が倒れる直前に完成させた、娘の江知佳をモデルにした石膏像の首が切り取られ、持ち去られるという事件が起こります。悪質ないたずらなのか、それとも娘への殺人予告なのか。名探偵・法月綸太郎が、三転四転する謎に向き合っていきます。
読みどころ
彫刻という題材が単なる飾りに終わらず、謎の構造そのものに組み込まれているのがこの作品の骨格です。手がかりを提示しては解釈をやり直す論理の積み重ねが厚く、本格ミステリとしての手応えがあります。探偵役が悩み、行き詰まる姿を隠さない書き方も、このシリーズらしい味わいです。
こんな人に
論理を突き詰める本格ミステリが好きな人、日本の名探偵ものを代表する一作を読みたい人に。