作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は有川浩。価格726円、2016-05-20配信。
どんな作品か
有川浩のデビュー作にあたり、「自衛隊三部作」の一つに数えられる長編です。空から降ってきた「塩」によって世界が少しずつ蝕まれていく――そんな非日常のなかで、少女・真奈と青年・秋庭の出会いと絆が描かれます。世界の危機というスケールの大きな設定と、人と人との距離が近づいていく繊細な描写が同居する物語です。
読みどころ
終末的な状況を背景にしながらも、有川作品らしい瑞々しい人間関係や会話の温かさが光ります。危機のなかで芽生える感情の描き方が丁寧で、シリアスとやさしさのバランスが絶妙です。作者の原点を知るうえでも読み逃せない一冊です。
こんな人に
スケールのある設定と丁寧な恋愛描写の両方を楽しみたい人、有川浩の出発点にふれたい人に。