作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は雫井脩介。価格880円、2016年5月20日配信。雫井脩介は『犯人に告ぐ』などのサスペンスで知られる一方、繊細な感情を描く作品も手がける作家です。
どんな作品か
引っ越した部屋に残されていた一冊のノートをめぐる物語です。前の住人が書き残した日記を読み進めるうち、主人公はそこに綴られた思いに引き込まれ、自分自身の恋や生き方とも重ね合わせていきます。日記という私的な言葉を通して、二人の人生がそっと交差していきます。
読みどころ
他人の日記を読むという行為に宿る親密さとためらいを軸に、少しずつ物語が動いていく構成が魅力です。人の心の内側に丁寧に踏み込む筆致で、静かな余韻を残します。実写映画化もされ、多くの読者に読まれてきた作品です。
こんな人に
静かで感情の機微を描いた物語が好きな人に。誰かの言葉に背中を押されるような読書を求める読者にもおすすめです。