作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は恩田陸。803円、2016-05-20配信。地方都市を舞台にしたミステリーの代表作のひとつです。
どんな作品か
古い旧家で起こった大量毒殺事件をめぐり、事件の関係者たちへのインタビューという形式で物語が積み重ねられていきます。証言者それぞれの記憶や語りを通じて、あの日に何があったのかが少しずつ立ち上がってくる構成が特徴です。恩田陸らしい、静かで不穏な空気に満ちた一冊です。
読みどころ
語り手が次々と入れ替わることで、同じ出来事が違う角度から照らし出され、真実の輪郭が揺らいでいく感覚が味わえます。証言の断片を読者自身がつなぎ合わせていく読書体験が魅力で、日本推理作家協会賞を受賞した完成度の高さでも知られます。
こんな人に
端正で幻想的なミステリーが好きな方、記憶と語りの不確かさを味わう物語を求める方におすすめです。