作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は森見登美彦。価格682円、2016年5月20日配信。第31回日本SF大賞を受賞し、アニメ映画化もされた長編。
どんな作品か
知的好奇心旺盛な小学4年生の少年が、ある日ふいに現れたペンギンたちの謎に挑む。研究ノートに観察を書き留めながら、憧れの「お姉さん」と不思議な現象の関係を追ううちに、少年のひと夏の冒険は思いがけない広がりを見せていく。少年の一人称で綴られるひと夏の物語。
読みどころ
理屈っぽくもかわいらしい少年の語り口と、日常にひそむ不思議が少しずつ大きくなっていく構成が魅力。SFとジュブナイル、初恋の淡さが溶け合った独特の読み心地で、森見作品の中でも爽やかさが際立つ。夏の空気感の描写も見事。
こんな人に
ひと夏の冒険とほのかな初恋を描いた物語が好きな人、不思議な謎を追う少年の視点を楽しみたい読者に。