作品データ
DMMブックスの一般ノベル(日本文学)。著者は三浦しをん。価格550円、2016年5月20日配信。
どんな作品か
『舟を編む』『まほろ駅前多田便利軒』などで知られる三浦しをんが、古書の世界を舞台に描く静謐な物語です。古書店を営む青年と、古書の買い付けをなりわいとするもう一人の青年。過去の記憶で結ばれた二人の、繊細で密やかな関係が丁寧に綴られていきます。
読みどころ
古書という古い紙とインクの匂いが漂うような、落ち着いた雰囲気の描写が魅力です。声高に語らず、余白と沈黙で心の機微を伝える筆致は、三浦しをんの端正な文章の魅力を存分に味わわせてくれます。心に抱えたものを言葉にできない者同士の、静かな交流が胸に残ります。
こんな人に
静かで文学的な余韻のある物語を求める方、古書や古い時間の匂いが好きな方におすすめです。