作品データ
DMMブックスの小説(日本文学/一般ノベル)。著者は今村夏子。価格682円、2020年1月31日配信です。
どんな作品か
ある新興宗教を熱心に信仰する両親のもとで育った少女・ちひろの視点から、家族と信仰をめぐる日々を描いた長編小説です。少女にとっては当たり前の日常が、外の世界から見るとどこか異質に映る——そのずれを静かに見つめていきます。芥川賞候補となり、映画化もされた話題作です。
読みどころ
信仰そのものの是非を声高に断じるのではなく、家族を愛する気持ちと周囲との違和感のあいだで揺れる少女の心情を、淡々とした筆致で描き出します。何気ない場面に潜む緊張感と切なさが、今村夏子ならではの読み味を生んでいます。読み手に解釈を委ねる余白の広さも魅力です。
こんな人に
家族や信仰といったテーマを静かに考えたい方、余韻の残る現代文学が好きな方におすすめです。