作品データ
DMMブックスの実用書(ノンフィクション・ドキュメンタリー/ルポ・エッセイ・自叙伝)。著者は北原みのり。1,320円・2016年12月3日配信。首都圏連続不審死事件の公判を傍聴し続けた記録をまとめたノンフィクションです。
どんな作品か
被告人となった木嶋佳苗の裁判を、著者が百日ほどにわたって傍聴し、法廷で交わされた言葉や被告人の様子を書き留めた一冊です。事件の解明そのものよりも、「毒婦」として報じられたひとりの女性がどう語り、周囲にどう受け取られたのかに焦点が当てられています。傍聴席から見た法廷の空気も記されます。
読みどころ
女性である著者が、報道の枠組みや世間の視線そのものを問い直しながら書いている点が特徴です。被告人の言動を一方的に断罪せず、なぜこれほど多くの人がこの裁判に惹きつけられたのかを考えていきます。事件報道の読まれ方について考える材料になります。
こんな人に
裁判傍聴記や事件ノンフィクションを読みたい人、報道と世間の視線について考えたい人に。