作品データ
DMMブックスの実用書(科学・生物・テクノロジー)。著者は田坂広志。1,012円・2022年10月19日配信。光文社新書の一冊です。
どんな作品か
思想家の田坂広志が、「死とは何か」という問いに現代科学の語彙で向き合った一冊です。宇宙のあらゆる情報が「ゼロ・ポイント・フィールド」に記録されているという仮説を立て、そこから意識や死をどう捉え直せるかを論じていきます。確立した学説の解説ではなく、著者自身の仮説として提示された内容である点は、はじめに断られています。
読みどころ
科学と宗教のどちらにも回収されない位置から語ろうとする姿勢が、本書の性格をよく表しています。これまで扱いにくかった不思議な体験や臨死の報告を、切り捨てずに検討の対象へ置く進め方も特徴的です。仮説の当否とは別に、生と死を考えるための材料として読める一冊になっています。
こんな人に
死生観を改めて考えたい人、科学と精神性の境目にある議論に関心がある人に。