作品データ
- 区分: 一般実用(書籍)- 著者: 三木那由他- 価格: 1012円- 配信日: 2022-08-18
どんな作品か
言語哲学を専門とする哲学者・三木那由他が、「会話とは何か」を根本から考える一冊である。会話を、単なる情報のやりとりではなく、話し手と聞き手のあいだに約束事を積み重ねていく営みとして捉え直す。そのうえで、相手の心をひそかに動かそうとする「マニピュレーション」という側面にも光を当て、コミュニケーションの二面性を解き明かしていく。
読みどころ
小説やマンガの会話シーンを素材に議論が進むため、哲学書でありながら驚くほど読みやすい。フィクションの名場面を分析することで、嘘、ほのめかし、伝わらない言葉といった日常の会話の機微が、理論の言葉で鮮やかに説明されていく。読み終えると、自分が日々交わしている何気ない会話が違って見えてくる。ハウツーではない、深く考えるための言語の本だ。
こんな人に
会話術のノウハウ本に物足りなさを感じている人、哲学の入門書を探している人に向く。物語の会話劇が好きな読者にも、新しい読み方を与えてくれる一冊である。