作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は原田ひ香。価格748円、2016年8月26日配信。『三千円の使いかた』などで知られる著者による、お金と暮らしをめぐる物語。
どんな作品か
幼い息子を育てながら働く里里は、実家の母から、戦時中に祖母が記した一冊の家計簿を受け取る。昭和十七年から書き継がれてきたその帳面は、女性が困難な時代を生き抜いた記録でもあった。過去と現在を家計簿でつなぎ、幾世代もの女性たちの人生を描き出す。
読みどころ
一見すると数字の羅列にすぎない家計簿が、一人の女性の「生きた証」として立ち上がってくる着想が心に残る。お金を管理することが、そのまま暮らしと向き合うことにつながっていく――生活に根ざした原田ひ香らしいテーマが貫かれている。
こんな人に
お金と暮らしを題材にした物語や、家族の歴史を描いた小説が好きな人に。