作品データ
DMMブックスの実用書(経済・金融)。著者は友野典男。1045円・2016年6月25日配信。
どんな作品か
人間は必ずしも損得を合理的に計算して動くわけではない——そんな視点から経済と心理の関係を読み解く、行動経済学の入門書。従来の経済学が前提としてきた「合理的な経済人」像を問い直し、心理学の知見をふまえて、私たちの判断がいかに感情や思い込みに左右されるかを解説する。プロスペクト理論やヒューリスティックといった基本概念を、身近な例とともに整理している。
読みどころ
なぜ人は目先の利益に飛びつき、損失を過大に嫌うのか。日常のちょっとした選択に潜む「非合理」を理論で説明していく展開が読みどころ。新書としてのわかりやすさを保ちつつ、学問としての枠組みを押さえた密度のある構成で、具体例を通して腑に落ちる。
こんな人に
経済学や心理学に興味があり、人間の意思決定の仕組みを腰を据えて学びたい人に。