作品データ
- 区分: 書籍(一般実用)- 著者: 田坂広志- 価格: 836円- 配信日: 2016-06-25
どんな作品か
思想家・田坂広志が、これからの時代に求められる知のあり方を論じた一冊である。著者は、答えのある問いを速く解く「知能」と、答えのない問いを問い続ける「知性」を明確に区別し、後者こそが人生や仕事の局面で問われる力だと説く。そのうえで、専門分野を一つ究めるスペシャリストではなく、複数のレベルの思考を垂直に統合して使いこなす「スーパージェネラリスト」という人材像を提示する。
読みどころ
知識をいくら蓄えても知性にはならない、という逆説的な指摘が本書の出発点であり、学歴や資格に安住しがちな読み手の足元を揺さぶってくる。思想から具体的な行動までを貫いて考える枠組みは、経営やマネジメントの実務にも応用が利く。新書らしい薄さながら、読後に自分の頭の使い方を点検したくなる密度がある。
こんな人に
勉強はしてきたのに仕事で手応えがないと感じる人、リーダーとして判断の質を高めたい人に向く。知の理想像を骨太に語る本を求める読書家にも薦めたい一冊である。