作品データ
区分: 一般ノベル / 著者: ポー、小川高義 / 価格: 415円 / 配信日: 2016-06-25
どんな作品か
「黒猫」と「モルグ街の殺人」という、エドガー・アラン・ポーの代表的な短編二作を収めた一冊である。前者は罪の意識と破滅へと向かう語り手の心理を描いたホラーであり、後者は史上初の推理小説とも称されるデュパンものの記念碑的作品である。
読みどころ
「モルグ街の殺人」では、密室状況で起きた事件を探偵デュパンが観察と推理だけで解き明かしていく過程が読みどころで、後世の推理小説の原型がここにある。「黒猫」は理性を失っていく語り手の一人称が生む不穏な緊張感が味わえる。新訳により、古典特有の読みにくさが軽減されている点も魅力である。
こんな人に
推理小説やホラーの源流に触れたい読者、古典文学を新しい訳文で読み直したい人に向く一冊である。