作品データ
- 区分: 一般ノベル- 著者: カフカ / 訳: 丘沢静也- 価格: 814円- 配信日: 2016-06-25
どんな作品か
20世紀文学に決定的な影響を与えたカフカの代表作を、丘沢静也の新訳で収める作品集である。ある朝、目覚めるとベッドの中で巨大な虫に変わっていた男グレゴール・ザムザと、その家族の変化を描く「変身」。掟の門の前で入場の許しを待ち続ける男を描く寓話「掟の前で」。この二編に加え、さらに2編を収録している。
読みどころ
「変身」は不条理文学の代名詞として知られるが、家族の生活劇として読むと滑稽さと切なさが同時に立ち上がる多面的な作品である。簡潔で乾いた新訳は、カフカの文章が本来持つテンポとユーモアを現代の日本語で伝えてくれる。数ページの「掟の前で」が残す解釈の余白も、この作家の魅力を凝縮している。
こんな人に
海外文学の古典を新しい訳文で読みたい人、不条理やシュールな物語に惹かれる人に向く。カフカ未読の人が最初に手に取る一冊としても適している。