作品データ
区分: 一般ノベル / 著者: ヘミングウェイ・小川高義 / 価格: 770円 / 配信日: 2016-06-25
どんな作品か
キューバの老漁師サンチアゴが、長い不漁の末に大物のカジキと海上で対峙する姿を描いた中編小説である。獲物を追い続ける老人の孤独な闘いと、それを見守る少年マノーリンとの絆が静かな筆致で綴られる。ヘミングウェイの簡潔な文体が、海と人間の関係を通じて生きることの意味を浮かび上がらせる。
読みどころ
装飾を排した短い文の積み重ねが、老人の内面と海の厳しさをそのまま伝えてくる点が読みどころである。獲物との対峙が長丁場になるほど、老人の矜持と疲労が交互ににじみ出てくる構成も味わい深い。小川高義による訳文は原文のリズムを保ちながら読みやすく整えられている。
こんな人に
短い分量でも読み応えのある古典文学に触れたい人に向く一冊である。老いや孤独と向き合う人間の姿を静かに味わいたい読者にも合う。