作品データ・買い時
価格は1,210円。FANZAブックス・コミックランキングでは4,291位(約11万作品中)。単行本一冊でまとめて読める構成のため、短編単位での試読が難しい分、評価の割れにくい一冊と言える。
どんな作品か
著者・茨芽ヒサによる初の成人向け単行本。雑誌「コミックバベル」掲載作8編を収録した短編集である。「わからせ」を軸に、女の子に言うことを聞かせようとする主体性の強い物語が並ぶ。女性主体、女性受け、メスガキなど、収録作ごとにジャンルを変えながらも、一貫してヒロインの身体描写に力点が置かれている。描き下ろしの後日談も収録され、短編それぞれの余韻を別の角度から補完する構成だ。
読みどころ
一方で、男主人公の描かれ方には賛否が分かれる。「フォロワー堕落論」「夜よ闇よ」の男主人公については、情けなく幼稚で感情移入できないという指摘がある。対して「わからせドール」はおバカな主人公ながらギャグ調で処理されており、これはこれで成立しているとの見方もある。短編ごとに主人公のキャラクターが大きく異なるため、好みの作風を見つけやすい構成でもある。
この作者・サークルについて
茨芽ヒサは「コミックバベル」を中心に活動する作家。本作が初の成人向け単行本となる。収録作の傾向から、女性キャラクターの身体表現と、主体性のあるヒロイン像を得意とする作風と見られる。今後の作品にも期待が寄せられている。
