作品データ
DMMブックスの小説(ルポ・エッセイ・自叙伝)。著者は爪切男。935円・2019年11月17日配信。テレビドラマ化もされた自伝的エッセイの文庫版です。
どんな作品か
著者自身の半生と、そこで出会ってきた女性たちとの日々をつづった連作エッセイです。うまくいかない仕事、金のなさ、こじれた家族との関係といった生きづらさが、飾らない一人称で語られていきます。悲惨さを嘆くのではなく、どこか笑いを含んだ調子で語られるのが特徴です。
読みどころ
極端な出来事を書きながらも、書き手の距離の取り方が冷静で、読後に妙な軽さが残ります。会話のテンポと言い回しの独特さが持ち味で、一話ごとに読み切れる構成も読みやすさにつながっています。人生の底のような場面にも、関わった人への敬意がにじみます。
こんな人に
剥き出しの実話エッセイが好きな人、笑いと苦さが同居する語り口を求める人におすすめです。