作品データ・買い時
価格は550円。レビュー件数は5件、評価は3.6。タグには単行本、ファンタジー、デビュー作品が設定されている。サークルはSASAYUKi。
どんな作品か
童話や昔話をモチーフとしたダークなエロティシズムを追求した短編集である。各編は元ネタの筋書きをベースとしつつも、ハッピーエンドを排し、支配と服従、あるいは堕落を描く展開へと変貌させている。収録されるのは「赤ずきん」「醜いアヒルの子」「シンデレラ」などお馴染みのタイトルだが、そこでの描かれる関係性は既存の倫理観を逸脱したものである。例えば「シンデレラ」では後日談として、主人公が継母一家に対して魔法を用いた復讐と支配を行う姿が描かれ、従来の物語とは異なる方向性へ舵を切っている。また「白雪姫」では小人たちがゴブリン的な存在として描かれ、「ピノキオ」では人形少女の半人間化という設定のもとで異様な状況が展開される。全体的に、純粋な童話のイメージを意図的に裏切ることで、淫靡で陰鬱な世界観を構築しているのが本作の特徴である。
読みどころ
この作者・サークルについて
著者はSASAYUKi。本作は同氏のデビュー作品に位置づけられる。その後、単話や雑誌掲載など活動の幅を広げている。
