作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は森絵都。価格649円、2020年5月20日配信。
どんな作品か
厳格な父の教育に反発し、家を離れて暮らしていた女性が、父の死をきっかけに家族と向き合い直していく物語です。生前の父にまつわる意外な事実を手がかりに、兄妹が父の足跡をたどるなかで、これまで知らなかった父の一面が少しずつ見えてきます。親と子、家族の関係を丁寧にすくい上げる森絵都らしい一作です。
読みどころ
身近なはずの家族が、実はよく知らない存在だったと気づかされる過程が繊細に描かれます。親への反発やこだわりから自由になっていく主人公の心の変化が、静かな余韻を残します。赦しと再出発をめぐる普遍的なテーマが胸に迫ります。
こんな人に
家族の絆や、親との関係を見つめ直す物語に心を寄せたい方におすすめです。